赤山渋展開催の報告
イイナパーク川口内の歴史自然資料館で赤山渋展が開催されています。
2020年12月6日、当会文化工芸部の講演が行われました。
テーマは「赤山渋の制作過程と検証」についてです。
赤山渋を作る過程は、渋になる柿探しから始まり夏の暑い時期に作業をすることなどから、なかなか一朝一夕にいかない地道な活動が必要となります。
当会は2012年からこの復元作業を始め、初期のメンバーが現在も赤山渋づくりに携わっています。
講演を行ったのは新井宿駅と地域まちづくり協議会、文化工芸部。カキシブづくり作業から手作り作品まで手がけている会員(井上さん、榎原さん)です。
長い間のカキシブづくりの活動がこのような発表の場を設け、地域の貴重な文化として皆様に知ってもらえることは大変喜ばしいことだとおもっています。
柿渋づくりの映像。
赤山で最後のカキシブづくり、30年前の作業の様子をドキュメンタリータッチで公開しました。
文化工芸部会のカキシブで作った作品。どれも自然な色合いです。
柿渋は木工品などの防腐剤の役目も果たします。
簡易ですがワークショップも開催しました。和紙にシブを塗る体験です。
新しいシブには独特な発酵臭が残っています。
押し付けるように塗っていくのがコツ。
塗った後は太陽の光に当てると色合いも良くなり、乾きも早いそうです。
カキシブづくりにかかせない昔の道具も展示してありました。これらもカキシブが浸透している色合いですね。様々な道具に活用できるカキシブ。まさに万能液ですね。
当会が作ったカキシブです。ワインの様に寝かせれば寝かせるほど独自の効果が出るそうです。作った年代が古いほど色が濃くなっていきます。
因みにこの手作りカキシブは木風堂KIPPUDOで限定販売しています。
購買予定がある方はお早めのご来店がおすすめです。
確認したところ残り20本(2020年12月10日現在)だそうです。貴重なものなのでご来店のときに既に売切れてしまっていたらゴメンナサイです。
『自然が生んだ万能液 赤山渋を知る』
は、2020年12月20日まで開催しています。
古くから伝わる地域の文化を改めて知ることができるのではないでしょうか。赤山渋にご興味のある方はこの機会に是非お立ち寄りください。
赤山歴史自然公園 イイナパーク川口内
歴史自然資料館 土の家
新井宿駅と地域まちづくり協議会
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